2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧
『俺修羅』は、観やすい。自分を高めるたぐいの創作ではない。ただ重要なことは、わたしが『俺修羅』を楽しく観れている、という事実。作品を楽しんでいるという事実を尊重しよう。では、なぜ『俺修羅』は楽しく観れるのだろうか?ひと言で済ませるならば、…
柳田国男の『青年と学問』所収「旅行の進歩および退歩」に、こんな記述があった。 ……俳諧の連句の方は、生憎と表現に無理が多くて難解ではあるが、わかりさえすればことごとく近世生活の実写であり、しかもその約四分の一は、作者自身の旅行の産物であった。…
少女アニメ。 少女を対象としたアニメ。 少女が主要人物のアニメ。 美少女萌えアニメとは、ちょっと違う。少女アニメなら、(少なくともアニメファンの間で)コンセンサスがとれる。 願わくば、アニメファン以外とも。プリキュアで、 プリティーリズムで、 …
『スイートプリキュア♪』の再放送は、MXテレビでも夕方にやっているが、テレビ神奈川で観るに如くはない。テレビ神奈川(tvk)での放送枠は、月曜から金曜の朝8時。正直、観やすくはない。でも、たまたま観れるとうれしい。平日の「朝」に日替わりで観る生…
『夏色キセキ』の最終回は、やや唐突な幕切れを迎えるように見える。後日談が不在で、紗季が転校して行ったあとの彼女たちの人生は、巧妙に隠され、視聴者には示されない。あのあと、夏海たちは、どんな人生を送るのだろうか?たぶん、彼女たちは、アイドル…
http://www.teletama.jp/anime/index.html木曜18:00〜 1月24日スタートついに。 ついにこの時が来たか。 苦節10年。 ようやく地上波での、全編再放送が。言うまでもない。 『カレイドスター』。 近年におけるテレビアニメの最高傑作です。 ぜひ、…
アニメにもっと食らいつかないといけない。 集中力を切らしてはならない。 漫然と見ていては見落とす点を拾え。 安易に見切るな。 脚本に、コンテにがぶり寄れ。 神経を研ぎ澄ませ。 アニメに対して誠実であれ。 不誠実ではいけない。 それが、アニメに対す…
これは声優の好き嫌いの問題ではないから、心に波風立てず読んで欲しい。俺にとって、日笠陽子の演技のほうが、竹達彩奈の演技よりも肌で感じやすい。 言いかえれば、日笠のほうが竹達よりも声優として俺に定着している。 これは、声優の資質の良しあしの問…
ジャイロゼッター#15、痴話喧嘩で視聴者の興味を引き25分間画面に釘づけにさせるつくりは卑怯だが見事。小学生同士の純粋な仲直り話というのも、いやらしさや変なニュアンスがまったくなくプリミティブかつプラトニックで◎。 #gyrozetterposted at 18:2…
本を大量に読まなければ、文体はつくれない。 アニメを大量に見なければ、評価軸はつくれない。わたしにも、まだまだ、達成できていない2大目標。 でも、これが、たぶん、王道のアニメブロガーの、つくり方。
初夏の夜、大井競馬場。予想屋のおじさんは語る。浦和競馬の「桜花賞」で、コテキタイという馬を本命にした。コテキタイが勝って、お客さんに万馬券をプレゼントすることがてきた(しかも「勝負レース」だったんだ)。でも今回はコテキタイは駄目だろう……。…
俺はアニメージュに載ってるようなスタッフインタビューみたいな「関係者の談話」なんて信じない。 関係者が言ってることを鵜呑みにしていたら、想像力の余地がない。 鑑賞とは、スタッフが何したか何を言ってるかなんてことを全部「カッコに入れて」味わう…
つまるところ、小説にしても映像作品にしても、フィクションにおいて肝心要は「描写」なのだ。 描写の強度。アニメの質は、それによってある程度決定される。 わたしたちには、描写の強度を推し量るような観方を、アニメ視聴において採用する自由がある。 そ…
「あんなエグい背景動画、見たことない」 そんなこと、1度でいいから言ってみたい。わたしには作画の知識がない。 だから、どんな背景動画がいい背動なのか、見極められない。 だけど、1度でいいから、ホンマものの「エグい背動」を見極めてみたい。 幻想…
テレビシリーズを通して観たときに、感じるあの感覚。 すなわち、「これは何をやりたかったの?」という、あの感覚……。 「アニメーションを見せたいの?」 「物語やテーマを伝えたいの?」 それらが明確に見えてくるシリーズもあれば、見えてこないシリーズ…
『たまこまーけっと』第1回の放送を観て、疑問に思うのは、スタッフが「物語や主題を伝えたいのか」、それとも「表現で遊びたいのか」、そのことだ。 一見、後者……つまり「表現寄り」な感じがする。物語や主題を伝えるために表現が奉仕するこの国のテレビア…
面白ければ、「動いた」って言う。 面白くなければ、「動かなかった」って言う。アニメの面白さを判定する時、単に「動く/動かない」っていう表現をわたしは使う。 アニメは、動くか、動かないか、それだけだ。話が動くか。 画が動くか。 音が動くか。「動く…
1.氷菓『優しさの理由』bychoucho 2.戦国コレクション『目をとじてギュッしよ』byABCHO 3.咲 阿知賀編『MIRACLE RUSH』byスタイリップス 4.人類は衰退しました『リアルワールド』byナノライプ 5.リトルバスターズ!『Little Busters!』byRita 6.輪廻のラグ…
『あっちこっち』の最終回を観ていて、ふと思いついた記事。生天目仁美さん。 あなたと出会ったのは、たしか『スクールランブル』の周防美琴だった。 あれから8年と数か月。 時は経った。 伊藤静は入籍し、 あなたは今年、37歳になろうとしている。 正直…
体験しなかった作品とは、つまりリアルタイムで観れなかった作品のことだ。 とくに自分が生まれる前の作品は観ようがない。 わたしだと、1988年以前、つまり昭和のアニメは全部体験しなかった作品である。では、そういったアニメにどう相対するか? 哲学…
『僕は友達は少ない』最終回で三日月夜空の視点が導入され、物語は夜空をめぐる問題に収束していく。 メインヒロインたる夜空を掘り下げる、最終回らしい最終回だったと思う。ところで、メインヒロインを十二分に掘り下げられないまま終わるTVシリーズは、…
これまでも各方面で書いてきたとおり、わたしはアニメに序列をつけることを否定しない。 自己の評価軸を作ることで、アニメがいっそう楽しくなると信じている。しかし、序列づけとは、厳密なランキングを作ることとは限らない。 いま、レビューサイトで即席…
ねばり気 のある 妄想今年のアニメ語りはこれでいきたい。アニメ語りは、妄想を排泄することである。 すなわち、頭の中に思い描いたアニメについての妄想。ただ直情的に妄想を記事にして書くということではない。 ギリギリまで考え抜く。 妄想し抜く。それが…