つまるところ、フィクションの肝とは描写なのだ

つまるところ、小説にしても映像作品にしても、フィクションにおいて肝心要は「描写」なのだ。
描写の強度。アニメの質は、それによってある程度決定される。
わたしたちには、描写の強度を推し量るような観方を、アニメ視聴において採用する自由がある。
そして、描写に注目するような観方をもっとアニメ好きはするべきだと、わたし自身思っている。

ところで、今期の新番組は、去年の作品群と比べて描写の強さが欠けているのが気がかり。
夏色キセキ』とか、描写の巧さで今でもついつい魅せられてしまうのだが……。
今期の新番組、全体的に描写が弱い、今のところ。
というよりも、描写が空疎、まるで空っぽだ。