2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧

よく眺めるということ

和辻哲郎『古寺巡礼』を読み始めて痛感させられるのは、自分がいかに映像作品や周囲の風景を観察できていないかということである。そして観てとったものをことばに落としこむ能力も足りないのである。それほど、『古寺巡礼』の冒頭を読んだだけでも和辻の観…

カレイドスター3話 少しだけ 

オーナーのカロス・永戸は不器用な男である。不器用にしか生きられない不幸な男である。そして時に他人をも窮地に陥れる。それはカロスに関係する人物だけでなくカロス自身にとってもまた負い目になる。このアニメではわざとカロスの内面を描写しないのだと…

機動戦士ガンダム第2話『ガンダム破壊命令』もう少しだけ

ところでこの回だけでもさまざまな主要人物をめぐる事態が進行しているのだが、その代表がキャスバルとアルテイシアの再会であろう。この兄妹をめぐる事態を最終話まで引っ張らせるわけだが、実を言うとシャア・セイラ兄妹のドラマには昔っからあまり興味な…

機動戦士ガンダム第2話「ガンダム破壊命令」

それにしても番組の第2回から主役機の「破壊命令」とはずいぶん冒険したサブタイトルである。ご存知のとおり第1話のサブタイトルは「ガンダム”大地に立つ!”」であり、大地に立った途端破壊されてちゃあたまったもんではない。そう、前回でガンダムは”大地…

『生徒会役員共*』を観ながら考える その2

ところで、個人的には、第2期になって、津田タカトシに向けての複数の女性キャラの恋愛感情が強調されるようになったという印象を受ける。とくに天草シノと津田タカトシの関係がわたしは気になる。1期より段違いにシノと津田の関係が「男女としての」関係…

『生徒会役員共*』を観ながら考える その1

「最初に好きになったのは声」というフレーズが『シティーハンター2』の主題歌にはあるが、わたしが2010年に放映された『生徒会役員共』第1期に抱いた最初の印象は「声」であった。具体的には浅沼晋太郎の演技が好ましいと思ったのである。津田タカト…

アニメ作品と価値の尺度

まだ自分の思考もそれを言葉に落としこむことも全然練り切れていないと感じる。いったい25歳にもなって俺は何をしてきたんだろう?? がしかし自己の能力の不足を自覚することは大切だと思う。いまは積極的に思っていることを言葉にしようと努力することで…

アニメと言語

最近はめっきり、アニメについて語るのを恐れるようになってしまった。最大の原因はわたしの語りがあまりにも否定される機会が多かったからである。もちろんなぜ否定されるのか、落ち度は完全にわたしのほうにあるのであってわたしの書いたものを否定する人…