今更選ぶ 2013年の各話単位TVアニメ10選

  • 今回はランク付けはなし
  • 放映日順
  • 特例が4つあり

★『ヤマノススメ』全話(1/2-3/20)
☆『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』#8(5月23日放映)
☆『たまゆら〜もあぐれっしぶ〜』#10(9月4日放映)
☆『げんしけん二代目』#11(9月14日放映)
★『宮河家の空腹』(9月27日放映)
★『ポケットモンスター・ジ・オリジン』(10月2日放映)
★『カレイドスター』(テレ玉)#40(10月24日放映)
☆『ぎんぎつね』#6(11月10日放映)
☆『のんのんびより』#10(12月9日放映)
☆『プリティーリズム・レインボーライブ』#37(12月14日放映)

選考理由について説明。

ヤマノススメ

ほんらいなら全話まとめて選出するのは反則。しかしこのシリーズの場合、「シリーズ単位」が「話数単位」になる。5分枠だった第1期ならなおさらだ。

選考理由
1.ショートアニメの可能性を際立たせた。
2.山本裕介監督がアニメ界に欠かせない存在であることを際立たせた。
3.聖地巡礼ブームを加速させた。

しかし、2014年11月現在、ここまでヤマノススメが大衆化するとは思ってもみませんでした。
だからこその心配も……ちょびっとある。
ヤマノススメがどこまで「ほんとうに」地域に根付いているのか、見誤らないようにしたいところ。

山本裕介監督作品はオコジョさんのころから面白かった。
そのあと10年くらいず〜っと中堅でいて、『B型H系』であっと言わせ、ヤマノススメの浸透によってメジャーデビューした感じ。
あくまで個人的な感覚だけどね。

5分枠くらいのショートアニメって、かつてはスルーしがち、ノーマークにしがちな存在で、どちらかというと『チャージマン研!』みたいにネタ方向に振り切れがちだった。でも2010年代からショートアニメの立ち位置が変わり始めた。2020年代もショートアニメの時代は続くと思う。
「可能性を際立たせた」というのは、短い時間枠でもこれだけやれるんだ、という手本を示した、ということ。

俺ガイル #8

選考理由
1.八幡が輝いているから
2.中野英明回だから
3.深夜アニメに珍しく問題提起にもなっているから

1:俺ガイルに関しては、ゆきのんが微妙にデレデレしたり心の風邪を引くのを楽しんでるフシもあったけれど、珍しく主役の八幡が自力で動いた8話が最も秀逸だとわたしは思った。
八幡のゲストキャラである少女に対する容赦の無さがすべて。

2:現代における重要な演出家が中野英明さんなんであって。この名前を耳にしたことのない人はもっと勉強した方がいい。

3:まぁ『真剣10代しゃべり場』とか『中学生日記』なんかを想起させる話でもあるわけですが、現在を見回したところ、俺ガイルと同枠の『俺ツイ』にしたって『甘ブリ』にしたってそんな話やる気配なんて無い。萌えキャラのおっぱいだけが際立っている。
ひたすら異能不在で「いま、ここ」を活写する俺ガイルの作風はテレビドラマ的で、マガジンに連載されてたらほんとうにドラマ化されてしまいそうだが、それを敢えて「深夜」「アニメ」でやってくれたことに感動したのだ。

たまゆらもあぐれっしぶ #10

選考理由
1.三谷かなえが好きだから
2.三谷かなえに宛てるブログ記事を書いたから

三谷かなえ先輩は茅野愛衣キャラの最高傑作だと思う。

……あと、このアニメのおかげで「写真」に興味が持てました。

「いい最終回だった」

選考理由
1.10年以上咲ちゃんと斑目を観続けてきたファンはウルっと来た!
2.2010年代前半で水島努は欠かせない
3.げんしけんというコンテンツが10年以上正常に稼働し続けていることを自覚させられて驚いた

2010年代前半を代表する監督は、どうも水島努のようだ。ちなみに個人的には2000年代後半を代表するのは西村純二松尾衡だと思います(どうでもええわ)。
だからといって努の天下が永続するわけではない。
SHIROBAKOのようすを見るかぎり、2010年代後半は水島努に代わり新たな人材が台頭してくる予感がビンビンする。
荒木哲郎はちょっと違うかなあ。
京極尚彦? う〜ん。

で、この回を観て「おれも歳をとったなあ」と思ったわけで。
それと同時に、げんしけんというコンテンツが12年も生き延びている事実が際立ってくる。
俺が高校時代、『げんしけん』はちょっとマニアこじらせた少年が手を伸ばすような漫画だった。「アフタヌーン」という雑誌自体が、そう。
げんしけん』(2004年)『げんしけん2』(2007年)のいわばメディアミックス第1期の頃は、有力なコンテンツが多すぎて、わたしも周りを見る余裕がなく、『げんしけん』のアニメにもなかなか手が伸びなかった。
2010年代も半ばになって、ようやく周囲を冷静に見渡せるようになり、げんしけんというコンテンツも囲いをはずしてありのままに見透せるようになったわけだ。

宮河家の空腹

「プリズマ☆イリヤ」終了後の角川空き枠で全話放映。

選考理由
1.ヤマカンだから
2.出来がいいから
3.音の置き方アニメだから

つくづく、惜しい人材を失った……!

音の置き方というよりも、編集能力かもしれない、ヤマカンの真骨頂は。
すべてはタイミングで、そのタイミングの付け方がヤマカンは最強だった。最強だったんだ……!!

ポケモンジオリジン

テレビ東京系列において放映された特別番組。全4話だがまとめてカウント。

選考理由
1.実は首藤脚本に不満がないでもなかった
2.から原作準拠はアドレナリンが沸騰した
3.スペシャルアニメの価値をネグレクトしてはならない

首藤剛志がイニシアチブを取ったアニポケ第1期は、バトルやゲームの設定が二の次になる回も多く、ロケット団3者のコテコテの存在感も加え、とても原作準拠とは言える内容ではなかった。

たとえばヤマブキシティジムのナツメが改心する話とか、バタフリーとの別れとか、感銘を受ける回もあるのだが、間違いなく”わたしたち”は赤緑原作準拠のアニポケを観てみたかったのだ。

テレビ東京は、今回も期待を裏切らなかった。

あと最近ルパンのTVスペシャルとか明らかに停滞してるから、TVスペシャルアニメの価値がおざなりにされるのはなんとなくよくないよね〜、って。

カレイドスター

(爆)
仕方ないだろ。
信者なんだから。
再放送選んでも。

――40話はとりわけ好きです。
とくにあのシーンが最高だよね

ぎんぎつね #6

1.素朴だから。とにかく素朴。
2.男女の距離感の見せ方が良かった
3.原作に興味を抱かせるシリーズだった

のんのんびより #10

1.光の表現。撮影の功績か
2.川面真也最強説


こうしてみると秋〜冬からの選出が多い。
去年は秋〜冬が収穫高が多かったのだろうか。

プリリズいとおと回

1.百合厨でなくても感応するいとおとの破壊力
2.いとおと! なんて官能的!

いとちゃんの挿入歌が好きです。「BT37.5」っていう。

にしても、プリティーリズムシリーズには圧倒されることが多い。