アニメと受け手/受け手と視聴態度/思考と孤独

アニメは受動的なメディアではなく能動的なメディアである。受け手がアニメを十分に味わうには受け手の方から積極的にアニメに働きかける必要がある。作品の意味を汲み取り考察することも、その一つのかたちであるといえよう。

いつまでも「好き嫌い」の次元で語っていては、受けても送り手も成長しない。画面をぼーっと眺めるような表層的な視聴態度では、どうしても好き嫌いの問題になってしまう。大げさなようだが視聴者自らが楽しみを生み出すという気概でアニメに臨まなければならない。

かといって自分を偽ってまで無理してアニメを面白がらなくてもいい、とは思っている。
ただ、せめて自分が折角出会ったアニメについては、納得行くまで考えを巡らしてほしい。納得行くまで考えるには、孤独になることが必要である。孤独な時間を作って下さい、アニメファンの皆さん。