明暗・・・・・・月曜深夜のテレ東枠2作

まず『ハヤテのごとく! キューティーズ』は前作と比べ良く持ち直したと思う。
音の置き方のぎこちなさが解消され、キャラの顔も今回はほとんど崩れていなかった。
原作依拠らしいのもプラスだし、オムニバス形式にしてコンセプトをはっきしさせるらしいのも◎だと思う。

反対に、『アラタカンガタリ』は正直前途多難だと思った。
2クールだと仮定して、原作を知っているなら20話あたりで爆発的に「動く」ことは明白だと確信できる作品。
そもそも2クールかどうかも怪しいし、何より音の置き方と色の塗り方がイケてなかった。
音の置き方はもっさり、色の塗り方にしてもなんだが油ギッシュで……。
渡瀬悠宇の作風を再現できてない心持だ。

それでも、『アラタカンガタリ』は原作通りストーリーを消化していけば地に足の着いたアニメになると信じたいところ。
続き物のアニメなので、1話では判断できない。むしろハヤテを1話で切ってもいいから、こちらは1話で切らないでいただきたい。

下手に作ると思っていた『ハヤテ』に上手く作られ、安田監督で上手く捌くと思っていた『アラタ』がどうも下手を打ったみたいな感じがして、予想外の夜だった。

それにしても工藤昌史監督、良く持ち直したなあ。ぶっちゃけ、前作の破綻っぷりからして巻き返せないと思っていたから。