ストライク・ザ・ブラッド#1 雑感

ストライク・ザ・ブラッド#1

 まず、繰り返し流される番宣映像を観て感心したのが、「キャラが強い絵で描かれているなあ」ということ。
 デジタルアニメの隆盛でますます「弱いキャラの絵づら」が増えていくと思うが、そんな中で前期だと『げんしけん二代目(by谷口淳一郎)』みたいな……数少ない「強い絵筆」でもってキャラを描いたアニメが光り輝く。
 この『ストライク・ザ・ブラッド』の番宣を観た時、ヒロインの「姫柊雪菜」の描き方が凄く強いと思ったのだ。芯の強いアニメーターが描いていると思ったのだ。

 で、本編映像を観てみると。
 主人公の「暁古城」を描くテンションは余り落ちていないものの、「姫柊雪菜」を描く熱量が大きくセーブされている……気がする。
 Aパートとか、雪菜のビジュアルがそれこそしょぼい版権絵レベルだったもんねえ。
 番宣やPVの熱量は何処行ったのよって感じ。

機動武闘伝Gガンダム』という例えが適切かどうかわからないが、どうも平凡なシークエンスだとキャラの素描がしょぼく見えてしまう。(ハンバーガーを美味しそうに食う雪菜は可愛かったけれど。)
 普段のシークエンスでキャラがしょぼく映るのは、普段の撮影のやり方に問題がある気がする。
 だから肝心なのはアクションシーンだ。でも、今回のBパート山場は回想シーンだったという……。
 あのねえ、吉野先生。星山博之先生の教則本にも「時系列乱しちゃいけない」って書いてあるんですけど。
 でも原作依拠なら仕方ないかな。