1話完結と続き物(「話数単位で選ぶ〜」にちょっとだけ関連して……)


師走になってしまった。いろいろと今年を振り返る時期になって来た。

今年のアニメはどうだっただろうか。今月に入り、わたしも努めて今年のアニメ番組を振り返っている。一言で言えば自身の今年のアニメライフは不調で、絶不調と言ってよくて、『プリティーリズム・レインボーライブ』という収穫や、ブログを書く楽しさをようやく認識できた収穫もあったのだけれど……。

それでもわたしは、毎年恒例となった「話数単位で選ぶTVアニメ◯◯選」に参加したいと思う。たぶんこの企画を誰もやらなくなってもやってると思うんで、そこんところヨロシク(偉そうだな)。





http://d.hatena.ne.jp/tunderealrovski/20141216/p1

上の記事でSTRANGERさんも書かれているように、この企画は、「話数単位」なのがポイントなのだと思う。

TVアニメの企画書を見る機会があると、「1話完結構成」みたいに書かれていることがある。ということは「1話完結構成でない構成」のTVアニメもあるということで、今期わたしが観ているアニメならば、『大図書館の羊飼い』なんかは、確実に1話完結構成”ではない”。

大図書館の羊飼い』の画面からは眼が離せないが、わたしの好きな『大図書館の羊飼い』から第何話を選べ、といわれると、どうも選びにくい。続き物のアニメだからだ。

ぎゃくに『ガールフレンド(仮)』みたいな完璧に1話完結構成のアニメだったら、第何話を選べ、なんてわけないことだ、とわたしは思うのだが……。


どうなのだろうか?
他の方は、続き物のアニメのほうが「第◯話」を選びやすい、ということもあるのだろうか? わたしの場合、続き物のアニメから「第◯話」を抽出するのが、どうも不得手なのだ。そうだ、今期のアニメなら例えば、『天体のメソッド』もそうだ。


各話が独立して存在を主張している風なアニメもあれば、川の流れのように、各話が有機的に連続してひとつのシリーズを成り立たせている風な「続き物アニメ」もある。

この記事で強調したいこと、いまのわたしの大きな問題意識は、「1話完結のアニメと、続き物のアニメは、現在のアニメファンに、はっきり分けて考えられているのか」ということだ。

いま「はっきり分けて〜」という書き方をした。思わず「きちんと分けて〜」と書きかけた。良くない良くない、アニメファンに「1話完結と続き物の違いを『わきまえなさい!』」と説教するような真似は。

もともとTVアニメは1話完結が基本だったようだが、いつ頃からか壮大なストーリーを連続性のあるシナリオで描くようになってきたようだ。

さっき企画書に「1話完結構成」みたいに書かれているという話をしたが、作り手は少なくとも、1話完結/続き物 の区別を意識している、ようだ。

わたしは、どうもTVアニメ―とくに深夜枠のアニメ―の作品群が「平均化」されてしまっているような気がしてならない。TVアニメの数は増えているようだ。普通の人間ではさばききれない量のアニメが放映されている。活況を呈す裏で、アニメが日常性に埋没している”危うさ”とでもいうようなものがあるのではないだろうか?

その「平均化」の”危うさ”は、わたしがこの記事でいちばん強調したい「1話完結/続き物 という区別への意識」の問題につながってくる。
極端な例になるが、『ガールフレンド(仮)』と『神撃のバハムート』が同じ土俵で語られてしまう「平均化」の”危うさ”がある。
ガールフレンド(仮)』と『神撃のバハムート』は、まったく違うスタイルのアニメである。そこを勘違いしては、わたしはいけないと思う。

1話完結の『ガールフレンド(仮)』と続き物の『神撃のバハムート』が、アニメファンの意識の中で混濁しているような状況になっていないか? そういう危機感、みたいなものは、ちょっぴりある。

とりあえず、じぶんが今観ているアニメが1話完結タイプか、続き物タイプか、考えてみてはどうだろうか。もちろん、1話完結だけどちょっとずつ話が進んでいく〜という風な混合タイプもあるだろう。いまはそれが主流かもしれない。
でも、じぶんが今観ているアニメが1話完結か/続き物か どちらにより寄り添っているのか、これを考えないわけにはいかないと思う。


大量に商業アニメがさばかれる現在の状況のなかで、アニメが「平均化」される”危うさ”に抗する一助として、「1話完結か/続き物か」といったように、アニメの構成を考える努力が強調されるべきだ。

今更選ぶ 2013年の各話単位TVアニメ10選

  • 今回はランク付けはなし
  • 放映日順
  • 特例が4つあり

★『ヤマノススメ』全話(1/2-3/20)
☆『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』#8(5月23日放映)
☆『たまゆら〜もあぐれっしぶ〜』#10(9月4日放映)
☆『げんしけん二代目』#11(9月14日放映)
★『宮河家の空腹』(9月27日放映)
★『ポケットモンスター・ジ・オリジン』(10月2日放映)
★『カレイドスター』(テレ玉)#40(10月24日放映)
☆『ぎんぎつね』#6(11月10日放映)
☆『のんのんびより』#10(12月9日放映)
☆『プリティーリズム・レインボーライブ』#37(12月14日放映)

選考理由について説明。

ヤマノススメ

ほんらいなら全話まとめて選出するのは反則。しかしこのシリーズの場合、「シリーズ単位」が「話数単位」になる。5分枠だった第1期ならなおさらだ。

選考理由
1.ショートアニメの可能性を際立たせた。
2.山本裕介監督がアニメ界に欠かせない存在であることを際立たせた。
3.聖地巡礼ブームを加速させた。

しかし、2014年11月現在、ここまでヤマノススメが大衆化するとは思ってもみませんでした。
だからこその心配も……ちょびっとある。
ヤマノススメがどこまで「ほんとうに」地域に根付いているのか、見誤らないようにしたいところ。

山本裕介監督作品はオコジョさんのころから面白かった。
そのあと10年くらいず〜っと中堅でいて、『B型H系』であっと言わせ、ヤマノススメの浸透によってメジャーデビューした感じ。
あくまで個人的な感覚だけどね。

5分枠くらいのショートアニメって、かつてはスルーしがち、ノーマークにしがちな存在で、どちらかというと『チャージマン研!』みたいにネタ方向に振り切れがちだった。でも2010年代からショートアニメの立ち位置が変わり始めた。2020年代もショートアニメの時代は続くと思う。
「可能性を際立たせた」というのは、短い時間枠でもこれだけやれるんだ、という手本を示した、ということ。

俺ガイル #8

選考理由
1.八幡が輝いているから
2.中野英明回だから
3.深夜アニメに珍しく問題提起にもなっているから

1:俺ガイルに関しては、ゆきのんが微妙にデレデレしたり心の風邪を引くのを楽しんでるフシもあったけれど、珍しく主役の八幡が自力で動いた8話が最も秀逸だとわたしは思った。
八幡のゲストキャラである少女に対する容赦の無さがすべて。

2:現代における重要な演出家が中野英明さんなんであって。この名前を耳にしたことのない人はもっと勉強した方がいい。

3:まぁ『真剣10代しゃべり場』とか『中学生日記』なんかを想起させる話でもあるわけですが、現在を見回したところ、俺ガイルと同枠の『俺ツイ』にしたって『甘ブリ』にしたってそんな話やる気配なんて無い。萌えキャラのおっぱいだけが際立っている。
ひたすら異能不在で「いま、ここ」を活写する俺ガイルの作風はテレビドラマ的で、マガジンに連載されてたらほんとうにドラマ化されてしまいそうだが、それを敢えて「深夜」「アニメ」でやってくれたことに感動したのだ。

たまゆらもあぐれっしぶ #10

選考理由
1.三谷かなえが好きだから
2.三谷かなえに宛てるブログ記事を書いたから

三谷かなえ先輩は茅野愛衣キャラの最高傑作だと思う。

……あと、このアニメのおかげで「写真」に興味が持てました。

「いい最終回だった」

選考理由
1.10年以上咲ちゃんと斑目を観続けてきたファンはウルっと来た!
2.2010年代前半で水島努は欠かせない
3.げんしけんというコンテンツが10年以上正常に稼働し続けていることを自覚させられて驚いた

2010年代前半を代表する監督は、どうも水島努のようだ。ちなみに個人的には2000年代後半を代表するのは西村純二松尾衡だと思います(どうでもええわ)。
だからといって努の天下が永続するわけではない。
SHIROBAKOのようすを見るかぎり、2010年代後半は水島努に代わり新たな人材が台頭してくる予感がビンビンする。
荒木哲郎はちょっと違うかなあ。
京極尚彦? う〜ん。

で、この回を観て「おれも歳をとったなあ」と思ったわけで。
それと同時に、げんしけんというコンテンツが12年も生き延びている事実が際立ってくる。
俺が高校時代、『げんしけん』はちょっとマニアこじらせた少年が手を伸ばすような漫画だった。「アフタヌーン」という雑誌自体が、そう。
げんしけん』(2004年)『げんしけん2』(2007年)のいわばメディアミックス第1期の頃は、有力なコンテンツが多すぎて、わたしも周りを見る余裕がなく、『げんしけん』のアニメにもなかなか手が伸びなかった。
2010年代も半ばになって、ようやく周囲を冷静に見渡せるようになり、げんしけんというコンテンツも囲いをはずしてありのままに見透せるようになったわけだ。

宮河家の空腹

「プリズマ☆イリヤ」終了後の角川空き枠で全話放映。

選考理由
1.ヤマカンだから
2.出来がいいから
3.音の置き方アニメだから

つくづく、惜しい人材を失った……!

音の置き方というよりも、編集能力かもしれない、ヤマカンの真骨頂は。
すべてはタイミングで、そのタイミングの付け方がヤマカンは最強だった。最強だったんだ……!!

ポケモンジオリジン

テレビ東京系列において放映された特別番組。全4話だがまとめてカウント。

選考理由
1.実は首藤脚本に不満がないでもなかった
2.から原作準拠はアドレナリンが沸騰した
3.スペシャルアニメの価値をネグレクトしてはならない

首藤剛志がイニシアチブを取ったアニポケ第1期は、バトルやゲームの設定が二の次になる回も多く、ロケット団3者のコテコテの存在感も加え、とても原作準拠とは言える内容ではなかった。

たとえばヤマブキシティジムのナツメが改心する話とか、バタフリーとの別れとか、感銘を受ける回もあるのだが、間違いなく”わたしたち”は赤緑原作準拠のアニポケを観てみたかったのだ。

テレビ東京は、今回も期待を裏切らなかった。

あと最近ルパンのTVスペシャルとか明らかに停滞してるから、TVスペシャルアニメの価値がおざなりにされるのはなんとなくよくないよね〜、って。

カレイドスター

(爆)
仕方ないだろ。
信者なんだから。
再放送選んでも。

――40話はとりわけ好きです。
とくにあのシーンが最高だよね

ぎんぎつね #6

1.素朴だから。とにかく素朴。
2.男女の距離感の見せ方が良かった
3.原作に興味を抱かせるシリーズだった

のんのんびより #10

1.光の表現。撮影の功績か
2.川面真也最強説


こうしてみると秋〜冬からの選出が多い。
去年は秋〜冬が収穫高が多かったのだろうか。

プリリズいとおと回

1.百合厨でなくても感応するいとおとの破壊力
2.いとおと! なんて官能的!

いとちゃんの挿入歌が好きです。「BT37.5」っていう。

にしても、プリティーリズムシリーズには圧倒されることが多い。

ブックオフで10894円使った

ブックオフで10894円使った。
疲れた。
整理も兼ねて、買った本を晒してみたいと思う。


(順不同)


計22冊

漫画

計15冊

自我とアニメ

アニプレッション』にいた頃、わたしはずいぶんけったいな文章を書いていて、ときどき炎上したり、はてブでけなされたり、ずいぶんあのコミュニティには迷惑をかけたものだ。ただ、記事を上げていくごとに、『アニプレッション』ブログでの閲覧数は増加していったような気がする。

アニプレッション』にいた頃、わたしはブログだったり同人誌だったりで、ずいぶん下手な言葉遣いをしていたものだ。記事を見返したら、顔から火が出るだろう。それぐらいあの頃の自分は青かった。ただ、あの頃自分が何をやろうとしていたのか、今頃になって気づいてきた。

つまり、わたしは『アニプレッション』で拙い文章を書くことで、アニメファンに「主体的自覚」を促したかったのだと思う。その試みは、わたしの表現力の不足により失敗を繰り返した。そしてこれからもわたしは人生の失敗を繰り返すことだろう、と思うが、ひとまずまだ青二才だった頃の自分が求めていたのは「主体的自覚」だったことに気づけた。それは、アニメという現象に対する自覚であり、アニメファンとしての有り様に対する自己の自覚である。

アニプレッション』にいた頃のわたしは、ろくでなし以下のろくでなしで、アニメファンを見下し、一方的に「目的意識を持つアニメファンであること」を要求していた。つまり他人には自覚を促しているのに、自分自身に自覚がなかったのである。だから文章・文体は乱れ、アニメを切り取る言葉はあさましいもののままになっていた。

今の自分の言葉が、あさましいままであるかどうか、今の自分が少しは成長しているかどうかは「外部」にゆだねるとして、以前よりは「主体的自覚」というものに「自覚的」になれたかなあ、と思う。たぶん、かつての自分、『アニプレッション』にいた頃の自分は、「主体的自覚」なんていう概念すら思ってもみなかったのだと思う。しかし、人は反省する生き物である。あれから自分も、いろいろな事を考えた。そして、決定的だったのは、自己をめぐる環境が変わり始めたことだった。

アニプレッション』にいた時期は、大学の4年生から6年生の期間なのだが、奇妙なことに、大学にいた頃よりも、大学を出た今のほうが全然勉強しているのである。『アニプレッション』を追い出されてから、なぜだか哲学書を読み始めた。自分が哲学に凝りだした理由は、やはり人間関係のイザコザによって激しく自我を揺さぶられたからだと思う(あの時、何人の人間と絶交したことだろう)。ただ、あの時傷つきすぎるくらい傷ついたことには、自分を見つめ直し、自我を洗い直す上で、マイナスなだけではなくプラスの面も間違いなくあったのだと思う。

いまのわたしは、アニメファンに主体的自覚を「強要」するつもりはない。ただ、時折文章めいたものを書くことで「要求」はしていくのかなあ、と思っている。それではアニメという現象に対する自覚、アニメファンとしての有り様に対する自覚とはなんだろうか? それを全て言葉にあらわすとなると、ひょっとしたらwebの外に出て行くしか無いかもしれない。機会は自分で見つけるものである。機会というものも、たぶん、「主体的自覚」がなければ見つけられない。わたしの中の「主体的自覚」が確固たるものになればなるほど、機会も自分に近づいてくるのだろう、きっと。

アニバタvol.9 けいおん&たまこラ特集 に寄稿しました

※詳細はhttp://www.hyoron.org/anibata9をご覧ください。

わたしの原稿は短いものです。
アニメは語りうるものなのか、語りうるとしたら何についていったい語られるのか。
この文章は、書き手の手を離れた時、真の役目を果たすのだと思っています。

ご意見とご感想はわたしのTwitterとブログまで。

代表のたつざわさん、すべての関係者の方々に感謝です。

グッジョブ!( ̄ー ̄)b

アニメをただ楽しむ、では満足できなかった

最近は「目的としてのアニメ」ということについてずっと考え続けていて、袋小路にはまりこんでいる。手段ではなく目的。アニメのために生きるには。あるいは、アニメのために書くには……。

いつの間にかわたしは、迷い道にはまりこんでしまったのかもしれない。ただ脳天気にアニメを楽しんでいれば、こんな苦しい思いをしないですんだのかもしれない。

それでも、わたしは、アニメをただ楽しむのでは満足できなかった。
もしかしたら、変な言い方だが、「アニメを楽しむ」という生き方を是としなかったのかもしれない、わたしは。自らすすんで、「アニメについて悶え苦しむ」という生き方を選びとったのかもしれない。
奇妙な言い方だが、わたしにとって、アニメについて悶え苦しむような生き方のほうが正常なのだ。

わたしにとって、最早アニメは単なる娯楽ではない。精神的に乗り越えるべき対象のようなものといっていいのかもしれない。

「小説を書くのが楽しいなんてうそだ」と言った小説家がいたと思うが、アニメを観るのが楽しいなんてうそなのかもしれない。
わたしにとって、アニメは使命的な何かであり、アニメを前にして悩み苦しむ運命なのは必然なのかもしれない。

わたしにとってアニメは趣味ではない。使命的な存在である。
わたしという個体自体が使命なのなら、アニメもひとつの使命である。

だからアニメはむしろわたしに負荷を与えるし、アニメで傷ついたってそれは運命的なことの結果なのである。
アニメで傷つくのは必然で、アニメで苦しむのも必然なのだ。わたしにとってはそうであっていいのだ。

グラスリップの第1話をカットごとに区切ってみた

はじめに

気まぐれで『グラスリップ』の第1話「花火」をカット別に説明してみようと思いました。
動機は、1話で何が起きているかわかりにくかった、という意見を多く目にしたからです。
木曜夜の放送後に、onenoteに書き留めたものをほとんどそのままコピペしたものです。
わたしは、映像理論や映像用語にほとんど詳しくありません。
なので初歩的な間違いがあると思いますし、後半から疲れたので数カットごとにまとめて説明するようにしています(^_^;)
無駄な努力を嗤ってやってください。

アバン・Aパート

1三国埠頭
2夏祭りの前、昼間。準備をする屋台。
3踏切。通過する電車。
三国港に停泊する漁船。一組の男女が左→右に手前を横切る。
 そのあとで若い女性数人や男子児童など次々と人が同じ向きに通ってくる。
5 2の別角度。祭りの時刻が近づいてくる。夕時。
6 5と同じ通りのアップ。右手前→左奥へとたくさんの祭りに向かう客が歩いていく。
7引き。ヘッドライトを点けた列車が右上→左下に走る。
8その車内にいる駆。車窓を見ている。本作初の主要人物顔見せ。ハーモニー。右下に名前テロップ。「沖倉 駆」
9奥から手前に迫ってくる列車をなめるように映す
10着物を着た透子の足
11左→右に祭りを練り歩く透子がこちらがわに振り向き、花火を見上げる。もうとっぷり暮れている。
1213花火。CGエフェクト。
14別角度から花火を見上げる透子を見下ろすように映し、ハーモニー、左下に「深水透子」
15ハーモニー 買い出しの雪哉と祐。違う場所から透子と同時刻に花火を見上げている。「井美雪哉」「白崎 祐」
16ハーモニー 視聴者に背を向けたやなぎを下から上へと全身映す。やはり同時刻に花火見上げている。
17ハーモニー こちらに対し真正面を向くやなぎ。「高山やなぎ」
18祭りに行かれず自室で花火を見ている幸の後ろ姿。
19ハーモニー 「永宮 幸」
20短いトンネルを抜ける列車
21駅。停車する。列車が奥に向かうにつれ花火が姿を現す。「第1話/『花火』」




22駅前、さきほどの列車が停車中。たくさんの祭りの客が行き交っている
23列車から降りてくる大量の客。その中に駆がいる。花火に関心がないのか見ていない
24花火
25空撮
2627輪投げ。透子が投げた輪っかが外れる
28一緒に輪投げに興じる透子、やなぎ
29やなぎが投げた輪っかが的中する
30手前に行き交う祭りの客を映し、奥にはやなぎ、透子の後ろ姿。やなぎの一人称が「うち」であることが判明する。イマジナリーライン遵守
 やなぎが当てた景品はセロハンメガネ
31そのメガネを持つ透子
32透子の眼アップ。かけたメガネに花火が映る。
33花火ドアップ
34大量の花火
35透子の片目のドアップ。ジュンジはtt10話といい眼の描写にこだわりがあるのか。
 このカットは裸眼の片目に花火が映っている
 と、駆の幻聴「やっと見つけた。」
36訝しげに「どした?」と透子をみつめるやなぎのアップ
37 30と同じ構図。見つめあう親友同士。メガネをはずす透子(㉟では裸眼、?)
38透子、鈴を見つけ、反対側の露店に駆けだす
39鈴。ドアップ
40早くも透子が鈴を手に取っている。透子とやなぎよりも手前に大きくふたりの女の子がうつり、風鈴に感嘆している。透子「これ(鈴)くださぁい」
41 40と真逆から透子、やなぎをうつす、つまり、透子とやなぎが大きくうつる
 ハーモニー、と! カメラが曲がるようにパンし、僕らの視界に駆が入ってくる。駆に向けてズーム。
 なんというジュンジらしさ
42空からの引き。駆が花火に眼もくれず透子たちのわきを通り過ぎる。
43ブレるカメラ。いっそう花火が上がる。
44立ち止まる駆。と途端に画面の色彩が変化
45花火に眼をみはる透子とやなぎ、の真上に花火エフェクトが・・・・・・
46ふつうの色彩に戻る、ついに振り向く駆
47透子の後ろ姿を見る。
48 46と同一
49ふと振り返る透子
50駆はもういない
51駆がいたはずの場所をずっと凝視する透子
52森の向こうに何発も何発も上がる花火
53神社の空撮。小さく飲食物を運び階段をのぼる祐と雪哉がうつっている
54花火をバックに弁当パック(?)を抱えた祐、ラムネやリンゴ飴を抱えた雪哉が歩いてくる
55反対側カメラ。雪哉と祐が夜空に振りむく。
 駆以外の登場人物がさかんに花火に反応している。
 と! カメラがスライドし、雪哉・祐の向かって左横奥でやはり花火に振り向いている透子、やなぎがいる。
56ラムネのビー玉を押し込む透子。強引
57あわてて炭酸を飲み込もうとする
58ラムネの中のビー玉のドアップ
59さらにビー玉にカメラが寄る。
60ラムネを(当たり前だが)ラッパ飲みする透子。ビー玉がかすかにちりちり鳴っている。
61それを横目で眺める雪哉・・・・・・
62雪哉をじっと見るやなぎ。やなぎと雪哉の目線が合わない・・・・・・
 もっともtruetearsらしい演出
63雪哉「おれ高校受験のころ毎日ここ来てた」引いて4人を小さく映す。たわいない会話。
64駆が階段を上ってくる。
65それに気づく透子
66透子、駆がわきの階段を通ってどこかに向かうのを見る。
67駆アップ、リュックを背負っている
68やなぎの言葉に首をもとに向ける透子。
69 4人アップ。祐がたこ焼き食ってる
70 透子「卒業したら友達でなくなるの?」
71 やなぎ「なにが起こっても変じゃない」
72 4人を正面から映す、幸と祐の関係がほのめかされる
73 またもや大量の花火。
 透子「未来の私が全部解決してくれますように!」
74 神社のロングで、祭りのシークエンス終了。ここまで約9分


75 朝。カゼミチの外観
76接客をする雪哉。祐のおじいちゃん登場
77指定席にすわる三人娘。
78祐「じいちゃんは雪哉をほんとかわいがってんなあ」
79やなぎ「どっちがほんとうの孫だかわかんない」
80透子「【雪くん】、人気者だし」やなぎ「年寄受けがいいだけ(若干ヤキモチ!?)」
81雪哉「なんの話だ」
82幸。幸が雪哉を一瞬見た、ように見える。しかし瞬時に目線がテーブルへと向かう
83鈴、のとなりにあるセロハンメガネに興味を示す
84じぶんのメガネをはずしセロハンメガネをかけようとする幸。
  さりげなく信長と早見のTARITARIネタ。爆笑
85幸にホの字の祐がちらちらと彼女を見やる。赤面。
86セロハンメガネをかけたまま、祐をまじまじと見る。無口。
87ドキドキする祐
88スマートフォンを取り出す
89スマホに身を乗り出す幸
90幸の視点。スマホの光の点滅が浮かび上がって見える。
  『キラキラしてる』
9192盛大なデフォルメで花火を体現する透子
  「祭りが終わる・・・・・・」

93ひのでばしを自転車で渡る透子。
 そういえばまだ夏休みだ
94自転車に乗りながら「ただいまー」
95深水家は道路沿いの高台に建っている
96海。入道雲。球根のようなガラス。
97透子がそのガラスを見ているらしいカット。
98イマジナリーラインおかまいなしに現実に戻り着替えた透子のバストアップ。異常にわかりにくいがおそらく96のガラス細工を見ていたと思われる
99深水母登場
100透子の奥から妹・陽菜登場。なんとここで丸カット演出。デフォルメされたキャラが丸の中で会話する。  どうやらこれがフォーマットのようだ
101102自転車で買い物に行く陽菜
103104ガラス工房に場面転換。ガラスを溶接している。
105106107108109110111ガラス作り役の透子。非常にまじめな表情で、父さんと共同制作。
112鈴。
113幸の部屋。本を読む幸。
114またもや丸ワイプで透子、やなぎ、雪哉がしゃべり―――

115
   唐突に唐突にカゼミチへと時系列が逆行する。
116雪哉とやなぎの夫婦漫才。どうやら時系列は、75〜92のシーン

117
   もとの時系列に戻る。アクロバティックすぎるよ・・・・・・読書を中座する幸。
118カミュ『転落・追放と王国』マイナー!?

119校庭で野放しにされるニワトリ。徐々にパンしていき、写生中の透子(制服)が映る。
   いつのまに制服に!?
120校舎と校庭
121校庭の階段で写生する透子、どことなくtt
122クレパスを使っている
123ニワトリ(ジョナサン)を黙々と写生する透子
124125ジョナサンが移動するに合わせ位置を動く透子
126127校舎から出てくる駆
128校庭に透子の姿を認める
129真剣に描く透子 駆「君だったのか」
130131振りかえる透子。まぶしい
132〜138透過光。駆。ダビデ

Bパート

139照れる透子
140「何年生?」「3年生」
141駆「名前は」
142「名前はなに」
143「深水透子」
144145「透子」前もって透子を知っているのか!?
146「お祭りで、鈴、買ってたよね」
147ふたりの引き。呆然とする透子だが、ジョナサンを追うために駆から離れる
148149フッサールというニワトリもいるらしい。哲学ネタかよ。
   「ジョナサンだけは『異邦人』」
150駆「だから一羽だけ浮いてるのか」
151透子「?」
152時間が飛び透子は写生に戻っている。「放し飼いだから描きづらいったら〜」
153「檻の中に入れればいいんだ」「そんなのかわいそう。あなたにジョナサンなついてる」
154155「好きなとこ歩けたらいいなんて透子の価値観に過ぎない」「自分から檻に入る動物なんていないよ」
   ※ミシェルフーコー!?
156157158「それは選択肢が不足してるからだ」「えっ」「ここは港町だしネコもたくさんいる」
159「ネコに襲われるかもしれない」
160「魚でおなかいっぱいだから大丈夫!」名言
161162「ジョナサンは飛んで逃げるから」
163164165166167短いカットバックの応酬
168169透子「にげてぇぇぇぇ」唐突・・・・・・
170飛び立つジョナサン
171透子「はぁはぁ」
172じべたのジョナサン
173「いったいなんなのよ」「飛んで逃げるんだろう?」
174「俺は敵? 味方?」
175透子「は?(いったいなんの敵/味方なのよ)」
176「それならジョナサンは、わたしが守るから!」何を悟ったんだ・・・・・・?
177〜179にらみあい

180校舎の窓。先生と交渉するが・・・・・・
181百の軽自動車が入構
182183ニワトリを抱きかかえる祐、透子、雪哉を横並びに映す。わりかし異様なカット
184〜188白崎百、登場
189190百「てへぺろ」  かやのん!?
191−192 191はてへぺろにジョナサンが反応しているカット。
  次の玄関にいる透子の場面と混同してしまう。
193194幸をたずねる透子とチャボ*1
195〜198チャボを運搬する白崎きょうだい
199わかりにくいが雪哉とやなぎが同居する家の全景
200201やなぎの部屋にいつのまにかニワトリが・・・・・・
202〜206夫婦漫才。ニワトリを匹で数えるやなぎ。まともに透子に嫉妬するやなぎ

207
  なんとなんと此処でありえないほど唐突に夏祭りのシーン(57の手前あたり)に逆行し、ラムネの開け方がわからないやなぎと、わかる透子が・・・・・・
  やなぎにまったく気のない雪哉
208 おそらく57と同一カット。(こういうバンク運用がいまだかつてあったか!?)
209 花火の流用

210〜217やなぎの不穏な発言
  透子に対するねじれた感情がジュンジらしい
218も一度二人の家の全景
219220自習中の幸、とチャボ
221〜223 坂井市の風景
224もいっちょ深水家
225226ジョナサンとじゃれあう透子。
  それを見た母さんの信じられない不穏発言
  考えてみれば、ニワトリを見て鶏料理を思いつくのは自然
227深水家を裏側から
228〜231部屋の透子、ジョナサンに話しかけていたがいつのまにか寝落ち
232233「おねーちゃんごはーん」
234水炊き
235透子、ジト汗。由緒正しき漫符
236 234の流用。お鍋の中身が減っていく。その様子をワンカットでひたすら映しまくる
  いつのまにか家族との会話が透子のモノローグになっている
  駆に吹聴され透子がニワトリを引っ越させたことが視聴者にようやく朧げにわかってくるw
237 ジョナサンの鳴き声で我に返る透子、一目散に部屋へ。
  以降しばらくFIXで3者の会話を映す。こういう演出好き。
238夫婦ののろけ話。かなりここもFIXで長目。
239ジョナサンに翻弄される透子

240241またもや校庭にニワトリが・・・・・・

242カゼミチ
243244祭りはまだまだ終わらない
245246 Aパートの店番は雪*2だったが、きょうの店番はやなぎ。かわりばんこ
247ハーモニーで長目に談笑する5人を描写。PVにもあったカット
  結局ニワトリ引っ越し作戦は失敗した模様
248はじめハーモニーでドアを止め実線でうごきだす
249駆、入店
250祐「ニワトリって朝鳴くんだね」

251コケコッコー。朝のカゼミチ

252幸「タマゴ・・・・・・産まなかったね」
253〜257やなぎ「なんであんなことしようと思ったの」透子「えっと転校生がね・・・・・・」
  歩み寄る駆・・・・・・
258〜261駆と透子の邂逅
262透子(おっどろいた〜)
263はじめて名乗る駆
264265266祐、幸、やなぎ
267268透子になれなれしく話す駆がなんだか雪は気に食わない
269270とつぜん駆にキレる幸。!?
271272273幸、駆、そして雪を順繰りに見るやなぎ。
  異常にわかりにくいぞ・・・・・・
274275今回を象徴するようなカット。
  にらみ合う幸と駆。
  駆をねめつける雪
  、のほかにも、なぜか透子、やなぎの眼が合っている、ように見える。
276透子の背後から駆「『あの日』君と同じものを〜」
277カゼミチ
278279花火。回想。
  冒頭に立ち戻るのは必然か。

*1:茶色いニワトリのことを、ついこう呼んでしまうのです、おれは

*2:雪哉はこう表記したほうがいいかもしれない。